コーチングの基本構造。先生が持ちたい考え方。

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コーチング

コーチングの三大基本スキルは

傾聴・承認・質問

です。

① まずは生徒の話を「聴く」

② たくさん話してもらえるように、相手が言ったことは決して否定せずめる」

③ 話を引き出すためにどんどん「質問する」

この流れが大切です。

質問しながら相手の話を「聴く」、「認める」、そして「質問する」の繰り返しです。

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コーチングの基本構造

人は頭の中で、常にいろんなことをものすごく速いスピードで考えているといわれています。

それは言葉に出して話す速さよりもずっと高速なので、頭の中にあるうちは自分でも認識できないらしいです。

いったん、言葉に出して話してみて、自分の耳で聴いてはじめて

 

あぁ、自分ってこんなこと考えていたんだ

 

 

 

こんなふうにやっていったらいいんだ!

 

 

という気づきが起きてくるのです。

このことをオートクラインと呼びます。

上の図がオートクラインの図です。

もともとは生物学の分野で使われている用語で、細胞が自ら発信した情報を自ら受信する過程オートクラインと言うそうです。

悩み相談の場面でも

いわゆる悩み相談と言われるのも同じ構造なのではないでしょうか。

話を聴いてもらっているうちに、だんだん自分自身の中で整理されていくのです。

ですから、生徒たちも話を聴いていると、自分で話をしながら

あぁ、そういえば・・・

といろんなことを思い出します。

こちらが想定していないような要素がどんどん出てくることがあります。

あのときはすごい楽しかった

たなか

そうなんだ、他は他は?

 

これ、好きかもしれないです

 

 

 

たなか

そうなんだね、他には?

 

 

 

やっぱりこれは好きじゃないかも!

 

 

自分で気づけると、そこにまた自信がわいてくるようなのです。

そして、将来のことを自発的に考えてみようとし始めます。

まさに先生の役割は

「生徒たちの内側にあるものを思い出させてあげるだけでよい」

のではないかと思います。

コーチは「聴く」ことを大切に

先生は「自分の聴きたいこと」ではなくて、「相手の言いたいこと」を聴くことがとても大切です。

その際に、

否定的な言葉

相手を評価しているような言葉

を使わずに聴くこと。

そうすることで、相手の意識が自分の内側に集中し、オートクラインが起こりやすくなります。

私たちの日常生活では、みなさんが思っているほど

自分の話を聴いてもらえていない

と思います。だからこそ

相手が言いたいことをただ聴く

それだけで、相手の中から、気づきや新たな視点、安心感、自己肯定感が生まれて

相手が前に向かって行動するために必要な要素が引き出されていきます。

カウンセリングとの違い

では、コーチングとカウンセリングでは何が違うのでしょうか。

カウンセリング

丹念に相手の言葉を聴き、そのまま繰り返し、それを受け止めていく

コーチングは

相手の言葉を聴き、相手の内側を引き出すような質問をしていく

そう考えています。

また、コーチングは「行動」カウンセリングは「感情」に焦点を当てる

ともとれるのではないでしょうか。

例えば、とても落ち込んでいる相手に

 

たなか

これからどうするの?その後どうするの?

と行動を促すアプローチをすると、かえって相手を追い詰めてしまうこともあります。

今はただ、不安な気持ちを聴いてほしいだけ

というときは、相手の感情を受け止めきるカウンセリングのアプローチが良いでしょう。

一方、

目標に向かってどんどん前進したい状況では

行動に焦点を当てたコーチングのアプローチが効果的でしょう。

先生は生徒の未来を変えてしまうほど、影響力がとても大きいです。

そのため、相手の未来に向かってどんどん前進していくコーチングのアプローチを大切にしてほしいです。

生徒と接するうえで大切なこと

ここまで、コーチングとカウンセリングの違いを説明してきましたが、一番大事なことは、コーチングとカウンセリングを使い分けることではなく

目の前の人をサポートしたい

生徒を信じて、いっしょに信じて向かい合いたい

というこちらの立ち位置が大切です。

 

実際、現場に立っているとコーチングをしているのか、ただ話をしているのかわからないことが大変多くあります。

ただ大事にしているのは

相手を信じて、生徒自身に考えてもらう。この子は自分で考えていく力がある

と常に考えています。

大事なのは気持ちってやつです。

精神論かもしれませんが、本当に大事だと思います。

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