質問のスキル 質問のバリエーションを増やそう。視点を変えてみる

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コーチング

難しい話のときには、コーチングといえどなかなか答えを引き出せないものです。

しかし、いろんな角度から質問をしていくことで、新しい発見が生まれることが多くあります。

答えというものはありませんが、行き詰ったときに参考になっていただければありがたいです。

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視点を変える質問

自分の長所って何だと思う?

これもなかなか答えを引き出せない質問のひとつです。

なぜかというと、生徒たちの多くは「長所なんてない」というところに立って、この質問を受け止めているからです。

「ない」というところに立っていたら、仮にあっても見えません。

そこで、視点を変える質問です。

 

たなか

じゃあ、短所は何だろう?

本当に不思議です。必ず答えてくれます。

短所はたくさんある

というところに立って、日ごろから自分を見ているというこのと表れだと思います。

相手を承認する

ということにもつながりますが、短所を確認しながら

それもあなたの長所だよ

とつなげていくことで、本人も長所に気付き始めます。

具体例

 

たなか

自分の短所って何だと思う?

飽きっぽいところかな

たなか

飽きっぽいってことは長所の一つだよ。

新しいことに興味関心が向きやすいってことでしょ。

そっか。そういえば、子どものころから・・・

 

としゃべりだして、時には話が止まらなくなります。

やってみたい仕事は?

これで、わからないとなってしまったときは、そうです。反対のことを質問してみます。

 

たなか

じゃあ、絶対にやりたくない仕事は?

営業の仕事

たなか

そう、営業の仕事以外は何でもいいのかな?

いや、なんでもってわけではないんですけど。

でもどっちかっていうと、自分は物を作るのがいいかな

こんな風に、話が「やりたい仕事」のほうへ向かったりします。

「わからない」という枠にはまっていると、答えがあっても気づけないものです。

相手が枠の外に出られるような視点を変える質問は効果的です。

選択肢を示しながら質問する

例えば、相手が将来の仕事について悩んでいた場合

 

たなか

例えば、こんな仕事どうかな?

体を動かす仕事、一人で取り組む仕事、外に出かけていく仕事・・・

 

うーん、接客業とかに興味ありますね

たなか

一言で接客業といってもいろいろあるよね。デパートやコンビニのように物を売るとか、レストランのように飲食を通して人と接するとか、バスガイドや旅行会社の仕事も接客だよね。あと、ホテルや遊園地も接客だね。

あなたがやってみたいのはどんなイメージかな?

 

選択肢を示しながら

あなたはどう思うか

という質問をしていきます。すると生徒は生徒なりに答えが浮かんでくるようです。

そもそもコーチングとは

質問がなくて困ったときに、ふと思い出してほしいことがあります。

コーチは答えを教えない。相手から引き出す

これがコーチングの前提でした。

しかし、こだわる必要は全くないと思っています。こだわりすぎるあまり

「答えは言ってはならないもの。なんとしても相手から引き出せなければならない」

でも、ちょっと待ってください。

ここでもう一度思い出してみてください。

コーチングの目的とは何でしょうか?

「質問をして、相手から答えを引き出すこと」

ではないはずです。それはあくまで一手段にすぎません。

本来の目的は

双方向のコミュニケーションを通して、相手がやる気になり、行動を起こして結果をつくること

ではありませんか。

ですから、何が何でも答えを与えてはならないというものではありません。

「わからない」という生徒には、答えを示していいんです。

大切なのは何でも話せる雰囲気づくり

ある高校の保健体育の先生は、出席を取る際に今日のワンポイント質問を投げかけることにしているそうです。

例えば

 

一番好きなテレビ番組は?

尊敬している人は?

などなど。

生徒は出席の返事とともに、自分の答えを一言ずつ発表します。

時間はかかりますが、毎時間続けていると、

先生、今日の質問は何?

と生徒も楽しみにするようになったそうです。

先生に対してなんでも言える雰囲気ができ、生徒同士のコミュニケーションもよくなってきたそうです。

手法はいろいろありますが、「わからない」という生徒に対してまず大切なことは、

何でも言える雰囲気を作ってあげること

ではないでしょうか。

まとめ

・質問に困ったら、「視点を変える質問」をしてみる

・先生が答えを与えても大丈夫。大切なのは、なんでも言い合える雰囲気づくり

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