質問してみよう! 子どもの考える力を引き出すテクニック

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コーチング

コミュニケーションで大事なことは、

話すことではなく聴くこと

です。しかし、聞いているだけではなく

相手の内面を引き出していく

ように促していく「質問」が効果的です。

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コーチングの質問の役割

そもそも質問とは

日頃、先生たちが質問を使うときとは、どんなときでしょうか。

宿題はもう終わったの?

今日は何時まで勉強やってくの?

 

そんな感じでしょうか。

日常会話でいえば

駅までの道を教えてもらえませんか?

趣味って何ですか?

休日は何してたんですか?

多くの場合、こちらが知りたいことを尋ねます。

コーチングでの質問とは

コーチングの質問には

相手の考えを引き出す

相手の考えを深めさせる

という役割があります。ここが一般的な質問とは違うところです。

なので、初めてコーチングの考え方を学ぶと戸惑ってしまい、難しい・・・と感じられます。

それもそのはず。

普段から「相手の考えを引き出そう」などと意識して質問することなどほとんどないです。

「限定質問」と「拡大質問」

 

今日は宿題やってきた?

明日も部活動があるの?

このような質問を「限定質問」といいます。

一般的に「Closed Question」(クローズド・クエスチョン)と呼ばれるもので、

「YES」か「NO」

で答えられる質問のことです。

答えの範囲が非常に限られているので、限定質問と言われています。

 

 

テスト終わってみてどうだった?

 

 

 

なんで宿題できなかった?

 

 

 

これらの質問には、「YES」、「NO」で答えられません。

いわゆる「開いた質問:Open Question」(オープンクエスチョン)と呼ばれるもので、

「どう」

「どんな」

「何」

などの疑問詞を使って相手の考えを尋ねています。

「答え」の範囲が広いということで、「拡大質問」と言われています。

さぁ、どちらが相手の考えを引き出すのに効果的でしょうか。

いうまでもないですね。もちろん「拡大質問」のほうです。

コーチングでは

「拡大質問を主に使って、相手の考えを深め、引き出していきます」

正しい答えって何だろう

しかし、すべて拡大質問では全くうまくいきません。

日ごろ、生活で求められているのは

「自分の考え」ではなくて「正しい答え」なのです。

そしてその「正しい答え」は最終的に「誰かが教えてくれるもの」と思っていて、自分で考えてみる前から「どうすればいいですか?」とすぐに答えを欲しがります。

あなたはどう思うの?

と問い直しても、覚えていることを思い出そうとしても、自分で何かを考えだすというところになかなか立とうとしません。

「この人が求めている正しい答えを言わなくては評価は得られない」となってしまうのです。

 

まず答えやすい質問から

拡大質問で何も引き出せなかったときに、とても効果的なのは「限定質問」でした。

YESかNOで答えられる、限定質問から

事実を尋ねる拡大質問

にすると、生徒は素直に答えてくれる事が多いです。

 

たなか

ねぇ部活動って入ってる?(まずは限定質問)

え?入ってない

たなか

そうなんだ、学校は何時に終わるの?(事実を尋ねる拡大質問)

ん~4時半くらい

たなか

そうか、学校から帰ったら何してるの?

ゲームとか、寝てるとかかな

たなか

ゲームするんだ、何のゲームするの?

LINEのゲーム

たなか

LINEゲームの何やってるの?ツムツム?

まぁいろいろやってる

たなか

へぇ~、一回やりだすとどれくらいゲームやるの?

 

事実を淡々と質問し、聴いていきます。

相手が言ったことは否定せずに承認します。

すると、だんだん心のシャッターが開いていくように、相手の言葉数が増えていきます。

 

 

たなか

そうなんだ、すごい集中力だね。

そのゲームどういうところが面白いって感じるの?

 

 

相手が心を開いて、言葉のキャッチボールができてきたなというあたりから、相手の考えを尋ねる

拡大質問をするようにします。

ん~とくに考えたことないんだけど、ハイスコアが出たらうれしい。

 

と自分で考えながら話そうとしてくれます。自分でも「そんなこと考えてたんだ!」という発見があるようです。

まとめ

・質問をするときに、まずは相手の答えやすい

「限定質問(YESかNOで答えられれる)」でやってみよう。

・相手の否定せず、心が開いてきたところで「拡大質問」を投げかけてみる。

 

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