私たちは、
人から何かをもらったり、何かをしてもらったりする
と「お返ししなくちゃ」と感じます。
「ありがとう!」と言われたら、「どういたしまして!」と返したくなる。
試食したら、「買わないと悪いかな」と感じてしまう。
この世の中は実に返報性の原理であふれているのです。
生活にあふれる返報性の原理
返報性の原理が私たちの行動にどれくらい影響を与えているのか、あなたは想像できますか?
ケース① ホワイトデー
バレンタインデー約1500億円
ホワイトデー約900億円
と言われています。
すごい金額ですね。
ホワイトデーは、返報性の原理が影響している中では最大級の規模と言えるでしょう。
ケース② 店頭で化粧品のサンプル
女性の方なら感じることかもしれませんが
商品の購入につながるケースはWEB通販より店頭が多いようです。
同じ無料サンプルでも、人から手渡しされたほうが、好意に応えようとする気持ちが強くなるということですね。
ケース③ 店員さんの心遣い
感動こそは最高のサービスです。おもてなしです。
私も経験で感じますが、どんなにおいしい料理でも「接客・対応の印象が悪い店」は二度と足を運びません。
逆もそうです。
とにかく一生懸命で、自分のためにいろいろ尽くしてくれた
というサービスを受けたところでは、「また行こう」となります。
教育の場面での利用
この返報性の原理を利用して、生徒のモチベーションを上げることが可能です。
その方法とは・・・・・・
とにかく一生懸命やること
たったそんなことかい!
となっちゃいますよね。笑
気持ちの返報性です。
あの先生は自分のために一生懸命やってくれてるんだ
なんとか、期待にこたえられるように成績上げなきゃ!
となります。なので、特に必殺技はないんです。
とにかく一生懸命やる!
それが一番です。
生徒も人間なので、その気持ちは大なり小なり必ず受け取ってくれて返そうとしてくれます。
返報性の原理の副作用
返報性の原理には反作用もあります。
私たちが相手の行為を「恩着せがましい」と感じると、オセロの盤面で白黒がひっくり返るように、感謝の気持ちは拒絶反応へ。
あの店はもうこりごりだ、あの人からは絶対に買わない、あの先生は嫌だとなってしまいます。
それでも、私は返報性って大事だと思います。いい意味で日本らしさを感じるんですよね。
贈る側は、センスを磨いて、気持ちをもって、「最高のおもてなし」を目指す。
受け取る側は、質の高さを理解し、その心意気を讃える。
それが最高に大事だと思います。
まとめ
・返報性の原理とは「もらったもの・気持ちは返さなきゃ」と思うこと
・送る側であれば「とにかく一生懸命やること」